ALMUNI
活躍する卒業生

長見 佳祐

keisuke nagami
長見 佳祐

HATRA

1987年  広島県生まれ
2005年  エスモード東京校留学科入学
2006年  エスモードパリ校留学
2008年  Festival de Dinard de jeune createur de la modeグランプリを受賞  する。
2009年  エスモードパリ校マスターコース卒業
2010年  渋谷のセレクトショップでの卒業コレクション取り扱いをきっかけにHATRA(ハトラ)をスタート。
「居心地の良い服」「部屋」を主軸に、ネットを通して生まれてきた新しい環境に適した服作りを考えている。

エスモードに入ろうとしたきっかけは?
服飾を志すことにした高校生の頃から、学校よりも先にフランスに行くことだけは根拠もなく決めていました。
当時何を学びたいのか、何者になりたいのかもわからない自分にとって、少人数制で基礎から丁寧に学べるエスモードに魅力を感じました。

高3の夏にはエスモードの体験講習に参加しましたが、そこで知り合った友人とはその後同時に留学し、帰国した今でも親交があります。
地方都市で孤独にファッションを志すなかで、自分以上に熱意のある友人と出会えたことは、それだけで嬉しかったですね。
エスモードで得たものは?影響を受けたことは?
当時新任だった後藤先生から、服に対する態度、作品に敬意を払う姿勢について徹底的に教わりました。縫製はもちろん、布の触り方、道具の扱い、コミュニケーション、すべての過程に注意をめぐらして、それがどれだけ下手でも、とても大切なものを作っているんだという意識を根気強く育ててくださいました。
東京校での1年間でものを生み出すことに対する責任感を強く意識するようになり、それは今でも制作活動のエンジンとなっています。
パリ校では何を学びましたか?
パリ校2年次にはインターン期間がカリキュラムに組み込まれています。インターン先は自分で手紙なり出して探しますが、それが良い経験になりました。
やはり街全体でファッション文化を支えているというムードがあり、学生と業界の距離が日本ほど離れていなかったように思います。
「学生だから」と萎縮するのではなく「学生ならでは」と胸を張って制作できたのは、そのムードの中にあったからなのかもしれません。
イエール、イッツといったクリエイティブなコンテストが身近に感じられたのも良い刺激になりました。

パリ校の2年生でパターン専科、3年生でヌーヴェルクチュール科を卒業してから、4年生ではパターンのマスターコースを専攻しました。
マスターでは、有名メゾンでキャリアを重ねた老練なモデリストに日替わりで立体裁断をご指導いただき、シーチングを何反も使い潰して毎日トワルづくりに明け暮れていました。
帰国後の活動を教えてください。
帰国してすぐ、卒業制作作品をあるセレクトショップで置いていただくことになり、急遽ラベルが必要となったのでなし崩し的にHATRAは始まりました。
その後徐々に「部屋」というコンセプトが浮かび上がり、どこにいても自室のような安心感に包まれる、ポータブルな部屋としての服を提案してきました。
カジュアルな印象に覆われたスウェット素材と向き合い、新しい形と構造を探る姿勢はフランスでの経験が生きていると思います。
エスモードを目指す人へメッセージをください!
知らないことを恐れずに、理解できないものについては時間をかけて考えてほしい、18歳の自分にならそう伝えたいです。