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イトキンとの産学協同プロジェクト 8回目

2014年12月15日

「産学共同プロジェクト ESMOD×ITOKIN 2014」
さあ今日から12月です。12月 1日(月)8回目の授業です。

 

前回4面が終わらなかったので、今日はストレート原型からパネルラインへの展開と、直接製図をする方法の説明と実習から入りました。前回の質問への回答です。4面化する時に脇部分やAH部分での長さ不足への対処の話。インカーブは伸ばし、アウトカーブはいせる。距離を長くすると、へこんでいるところは体に近づき、膨らんでいるところは体から離れる。服は前か後どっちかに抜けている。抜ける原因は重さや長さのバランスという話などにみんな納得です。
そして工業用パターンの解説と実習です。縫製時を考えなぜ必要か、どう展開するか一つずつ解説して頂きました。
 
1F 池田 彩織 さんです。
 
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1F 池田 彩織
神奈川県出身。
慶應大学のファッションショーサークルでエスモードにお世話になっていました。
大学卒業後、ミシンメーカー(JUKI株式会社)に入社。縫製工場のコンサルタントなども経験しました。

 

・池田さんも社会人を経験されたんですね。
はい、JUKIと言うミシンなどを作っているメーカーに勤めてました。貿易業務とか工場での生産性向上の為のコンサルティングとかしていました。高校生の時からファッションが好きで、ファッションの仕事に興味あったんです。大学に入学してファッションサークルに入って、サークルがエスモードで授業を受けていたので、毎週土曜日エスモードでファッションの勉強始めました。卒業時に就職するか進学するか迷ったんですが、働くならファッション系が良いなと思って就活しました。将来、自分の物つくりにも役に立つかなと思い、JUKIに入りました。

就職すると、生活や仕事に不慣れな為、1年目はなんかばたばたしてましたね。土日がたいてい休みだったんで、そのうちなんかもやもやして来て。それで2年目はエスモードの土曜コースを受講していました。家族も、そこまでやりたいんだったらって理解してくれて。お金も貯めてファッション工科に入学しました。ファッションを勉強するタイミングって、人によって違うのかなと思います。私は18歳ではできなかったとおもいますね、当時はファッションが判らなかったんじゃないかな?自分は今で良かったんだと思います。

 

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・エスモードに入学してどうですか?
1日中ファッションのこと考えていられる。今まではずっと学生やOLっていう本業がほかにあって、ファッションもしているって感じだったんですけど、今はこれだけに集中できる。毎日好きな格好で学校行って、週3日はモデリズムでパターンをじっくりできる。幸せですね。
スティリズムでは、ドシエのレイアウトとかって最初はわからなくって、どういう感じで並べるか?いい感じって言うのがわからなかったです。あと、いろんなことを知らなきゃいけない。面白い物を探すアンテナを張り巡らせ、服についての知識を身に着ける事とか服の仕様とか、調べたり理解したり自分でやらなきゃいけないし、自分の引き出しを作らなきゃいけないですよね。ファッションって、絵を描くだけじゃないんだと思いました。
 
・イトキンの講座ってどうですか?
面白いです。第3セカンスのモデリズムで、ジャケットやってて同時並行でした。それが逆に良かったです。モデリズムの授業は、速いスピードに遅れないようにとにかくノートを取って、デモンストレーション見て、それからイトキンでもう一度深くやるので、それで改めて理解する。
一番最初の授業の中で、ストレート原型をボディに着せて、どこでダーツ取ってシェイプできるかっていうお話が合ったんですけど、背中の肩甲骨の下がつまめるとか。ここは足りなくなるから布が追加されてパターン交差するとか。
ボディとパターンを見比べながら3Dで理解できるって言うのが解りやすいですね。肩パッド分も、モデリズムの授業ではパターンで肩先上げるって言う感じだったんですが、どこでどの位分量が必要で、どちら向きに切り開くかっていうところまで教えて頂きました。
 
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菊地さんって、本当にパターン好きなんだなって思います。講義の合間の現場の話、それとこの前見せてくださったイトキン社内の仕事の流れや、デザイナー・パタンナーの仕事内容の画像が、すごく面白かったです。菊地さんの解説なんて贅沢ですね、話に愛がありました。
私はジャケットのパターンって、この後期の授業が初めてだったんです。
3面体も初めてだったんですけど、シルエットを作るためにストレート原型からトワルをつまむと、あっここは3面体の位置だって。それとマニュピレ見た時びっくりしました。衝撃的!えーこんな風にしてるんだって。
身体からの布の離れ方っていう話もあって、今まであまり考えたことなかったなって思いました。
 
・服作りで大切にしていることは?
まだ、そこまで行き着いていないですね。かわいい物が好きなんですが、ただプリントだけでかわいいよねっていう物より、もっと造形的、3D的で。かわいいけど立体的で少しシュール。昔から数学が好きなので、だからかわいいだけじゃなくって、数学的な幾何学的な面白さがある、そんな感じの物を作って行きたいですね。
 
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物を作る時は綺麗じゃないと嫌なんです。綺麗って言うのは縫い目とかだけじゃなくって、もっと服自体に品があると言うか、そういうのが大事かなって思っています。
 
・池田さんにとってファッションとは。
ファッションって、ただ服って言う事じゃなくって、人そのものかなって思います。人間は数学では解けない、数学で解けないファッションって面白いなって思いました。そういうとこが人間の本当の所に近づく事なのかなって。
極限環境での衣服を研究している方がいるんですよ。その極限って言うのが宇宙とか北極とかそういう所から始まり、そこから極限の見方を変えて、障害のある人とかの服の明きや機能に発展していっているそうです。病気の人がお化粧して綺麗な服を着て、外に出かけると元気になる。ファッションってそういう人の気持ちに働きかけるような、そういう面白さがあると思います。モードも面白くて好きですが、そういう変化球的なファッションの捉え方も、まだ誰もやっていない事が一杯あると思うんです。
コンセプトに沿った服を作りたいですね。自分の作った服を着て楽しくなってもらいたい。幸せになってもらいたい。ファッションっていろいろできることがあると思うんです。人は見た目じゃないって言うけど、見た目も大事で。いつもと違う装いで、周りの反応が変わる、見る目が変わる。変身できるって言うんですかね。
 
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・将来は?
パタンナーで就職しようと思っています。高校生の頃はパタンナーって職種を知らなかったんですが、サークルでエスモードの授業を受けていた時に先生から、パタンナーに向いてるって言われたんです。その時にそういう職種もあるんだって。
自分でもパターンは好きなので、不向きじゃないのかなって思ってます。
ファション工科って1年の内に、職種を明確にして就職準備に入るんで、あっという間ですよね。
 

池田さんありがとうございました。
 

次回は12月8日(月)いよいよ個人モデルです。